自分の関心がそちらに向いているからか、読む本の大半から”習慣化”の気配を感じる日々を送っています。
今回はそんな「習慣化ツリー」の枝先にあたる(私見)一冊です。
”習慣化”の名著とされる本は、日本人としては海外で出版された本の翻訳版に接することのほうが多いかと思います。
しかし、本書は日本人が日本での生活をもとに、日本人向けに書いた本です。そのため、より身近に内容に触れられるのではないでしょうか。
今回は『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』から日本人目線の習慣化の話を学びたいと思います。

私的要点
- 1
未来に目を向けて「なりたい状態」を考える
- 2
「なりたい状態」を”キャラ”に落とし込み、”キャラ”に行動させる。(=キャラとしての動作を習慣化して自動的に行動せよ)
- 3
変化していく過程こそが充実感をもたらす。
- 4
アイデアは試したほうがいいということ。
所感メモ
読んだ感想としてこの本は、日本人目線の『複利で伸びる1つの習慣』とも呼べる存在だと思います。
それを日本でも広く浸透しているRPG的な用語と、インターネットビジネス(著者の得意分野?)といった文脈で再構成した本ともとらえられるでしょう。
よって、本書を読む前に『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』を読んでからこの本に手を付けるのもいいと思います。良い比較対象です。
目標設定と未来
以下が、習慣化本の共通骨格です。
自分の本質的な目標を設定
↓
その目標から手段を逆算し
↓
環境を整え”自由意志に頼らず”自動で実行
その目標設定に関する助言としては、
- 様々な経験を積む
- 過去に自分が喜びを感じたことを掘り返す
- 自分が無意識にやってしまうことを探す
こういったものが一般的ではないでしょうか?
しかし、本書の特徴として「未来にも目を向けろ」というものがあります。
多くの人がやっている「自己分析をして、やりたいことを見つけて、キャリアプランを作る」というのは、過去からの延長で、自分の物語を考えてしまっています。今までの人生がこうだったから、これからの人生もこうなるだろう、と予測しています。
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』P.245より引用
なるほど、と思いますよね。そして、この部分こそが本書の独自性ではないかと思います。
確かに「自分の内にある欲望を」とか考えるのであれば、結局は記憶を呼び起こしているに過ぎないのかもしれません。
「目標を設定せよ」というような教えに出会うことは多いでしょうから、その際にはこのことを思い出せると、さらに一歩踏み込んだ思考が出来そうですね。
本書のテーマとなる内容ですので、ぜひ一度ご自身でも読んでみてください。
ビジネス書の使い勝手が悪い?
続いて、冒頭に書かれていた”多くのビジネス書は使い勝手が悪い”という部分について少しだけ考えてみようと思います。該当部分を引用します。
世の中には、「やりたいことを見つけたい」という人向けの本はたくさんあります。
そして、その多くが「好きなものを見つけろ!」「夢中になれ!」「リスクを恐れずに行動せよ!」みたいな感じだったりしますよね。そういう本を読んで「よし、やるぞ!」と思うのは数日くらいで、すぐ元の生活に戻ってしまう人も多いかと思います。
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』P.005より引用
あるあるでしょう。この手の本を読む人ならだれでも覚えがあるのでは?
読んだ後は燃えますが、一晩寝ると
- 「やっぱりあれはなぁ」と思ったり
- 「もっといい方法があるかも」と思ったり
- 仕事が忙しくなって忘れてしまったり
著者もそれを踏まえたうえで、読者がこのような結末にならないにしたいと言うわけです。
ただ、これは果たしてビジネス書の問題でしょうか?本に限らず、どれだけ具体的に方法を示したとしても行動しない人は何があっても絶対に行動しないです。自分もそういう人間だったのでわかります。
結局のところ、読後の行動は読み手にほぼ100%委ねられますので、本が干渉できるとしても限界があるというのは仕方がないでしょう。
そういった前提は掲げつつも、「本を行動と結び付けるには?」という視点は面白いと思いましたので、あくまで読者視点にはなってしまいますが、私なりにも少し考えてみます。
本を行動と結び付けるには?
私個人の意見ではありますが、1冊の本に必要以上にのめり込む行為は進歩を妨げると考えています。
そのため、私は何らか目的があってビジネス書(実用書?)を読むのであれば、同じ内容を扱う本を何冊も用意して読み比べます。
そして、以下のようなことをします。
- 共通しても述べられる内容(共通点)を見つける
- 共通点に対する著者ごとの見解・独自性を比較する
例えば、今回の「やりたいことを見つけたい」に話を戻すとするなら、こういった内容を取り扱う本を複数冊用意して読み漁りつつ、共通点を探していくのが1番の近道であると思います。
そういった共通点に注意を向け続けていると単純接触効果により、その内容が自身の無意識に浸透していくのではないかとも思っています。
そのほうが1冊の本に対して冷静になるというか、妄信的にならずに済みます。
さらに、共通点を抑えているからこそ、本書で言う「未来」のような、その本独自の目線にも気づくことができます。そして、その独自性に共感できた本こそが、あなたにとっての良い本なのかもしれません。
ただし、そもそも読書が苦痛という方には難しいかもしれませんが…
まとめると
- 目標設定時は「過去のとらわれていないか?」と一度考える
- 複数本を読んでみましょう
- 複数冊の本で力を合わせれば、人も動かせるかも
- 読書はいいぞ
この内容をどう生かすか
実践という見方をすれば、私が一番印象に残ったのはこちら
再度引用させていただきます。
「量質転化」と言ったりしますが、量は質を凌駕する、というやつですね。なので、いいアイデアを一つだけ作るよりも、大量に試したほうがよさそうです。
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』P.212より引用
現在は読書とブログで手一杯ですので、すぐに何か試してみよう!ということはできませんが、今後何かアイデアが浮かんだらできる限り試してみたいと思います。
関連する読書メモ
・『習慣の力』
”習慣”の性質について学べます。習慣化シリーズの最初の1冊にも向いていると思います。
・『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』
本書と似た構造を持つ本。併せて読んで、比較してみてください。
気になった言葉
後日調査したらリンクを追加予定です。
- 量質転化
- 単純接触効果
ひとこと
『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』の後に読めとは言いましたが、この本単体で十分に学べる、習慣化入門としてもいい本だと思います。
SNS運用の話などもありますので、特にインターネットビジネス系に関心のある方なら私より多く学べることがあるかもしれません。(お前もブログやってるだろという話ではありますが)
ぜひ一度ご自身で手に取って読んでみてください。