私は知らなかったのですが、かなり話題になった本のようです。
読んでみましたが、なかなか珍しい攻めた内容ですね。話題になったというのもわかる気がしました。
同時に、現状に何となく「不満」「不安」を抱えている人にはぶっ刺さる本なのだろうとも感じました。
ということで、今回は『移動する人はうまくいく』を読んで、新しい刺激を得ていきたいと思います。
私的要点
- 1
「定住」「安定」によって能力が退化してしまう
- 2
現代は「一か所に留まり、一つの会社に勤めあげて」というような時代ではない。働き方を変えろ
- 3
とにかく様々な場所、環境に飛び込んで自分の能力を磨こう
所感メモ
まず何より、現代日本でここまで強烈に主張を押し通す自己啓発本は少ないだろうということですね。
私は読んでいてとても面白かったです。
定住について
この記事を書いている今ちょうど、本書でも引用されている『サピエンス全史』を読んでおり、定住について考えていましたのでとても良いタイミングで出会えました。
『サピエンス全史』については、後日記事を書く予定ですので詳しくは触れませんが、農業の発展による定住が、多くの人類が抱える苦しみの原因の一つであることは疑いようのない事実なのではないかと思います。
事実、近年は
- ノマドワーカー:好きな場所で仕事をする人
- アドレスホッパー:特定の住居を持たない人
というような生き方・働き方が普及しており、うらやましく思っている方も多いのではないではないでしょうか?
インターネットの発達やサービスの充実でこういった考え方が出てくるということは、それだけ人間の自然な欲求なのかもしれません。
ただ、短絡的に「狩猟採取生活こそが人類なんだ!」といった極論を振り回したりしないよう、一度ご自身でも
- 定住の利点、欠点
- 狩猟採取生活との比較
これらを調査して考える時間をとってみてください。
それだけの価値はあるテーマだと思います。
会社を辞めるか?
私も含め、大半の読者の心が躍ったのはこの部分ではないでしょうか?
おそらく本書を読んでいる人の大半は会社員ではないだろうか。
繰り返すが、あなたに言いたいのは、
「とにかく会社は辞めよう」
ということだ。本書を手に取っているのなら、あなたは退職を一度は考えたことがあるのではないだろうか。
『移動する人はうまくいく』P.116より引用
ここまで見事に言い切ってくる本はなかなかありません。
この後に理由の説明が入りますが、
- 終身雇用が期待できる時代ではない
- 会社員以外にも稼ぐ方法はいくらでもある
- 「選択肢」を増やしておけ
実際に会社を辞めるかは別としても、特に最後は肝に銘じておいた方がいい内容だと思います。
近年ではもう転職が当たり前となり、労働力も少しずつ流動的になってきてはいます。
ただ、新卒で入った会社にずっと務めていると、その会社だけが自分の世界になってしまうという人もいると思います。
- 世の中にはどんな仕事があるか
- どんな人がいるか
- どんな価値観があるか
- 突然会社がなくなったら自分はどうするか
こういった問いを常に持ち続け、自分の「選択肢」を増やす努力はしていきましょう。
ちなみに、読書はとてもいい手段だと思います。新品で購入したとしても精々1,500円ほどで多様な価値観に触れることができます。
とりあえず本書を読んでみるのもいいかもしれません。
この内容をどう生かすか
まずはできる移動から
今すぐ大きな移動ができる人は少ないでしょうし、そんな人はこの本を読んでいないのではないのではないかと思います。
まずは小さくコンフォートゾーンから抜け出すような行動を心がけましょう。
コンフォートゾーン(Comfort Zone)
結果の予測が容易で安心できる場所
ここに留まっている限り、人生が停滞し、成長が止まってしまうことに疑いの余地はありませんよね。
本書の第6章に『移動体質をつくる30のアクションプラン』が示されていますので、今できることから一つづつ素直に試してみるのも良いと思います。
私もできる事から実践してみます。
「自分の結論」を必ず出す
かなり強烈な本ですので、影響を受けるのはわかります。
ただ、素直に実践することと、他人の言うことを鵜呑みにすることは違うということを忘れないようにしましょう。大きな決断が絡む場合は特にです。
人には気質があります。当然求めるものは人によって違います。
- まず本書を通読し
- 自分の状況や将来の目標と比較し
- 自分の「移動先」の情報を調査し
そのうえで、本書の主張にとらわれすぎず、必ず「自分の結論」を明確にすべきです。
そして、その結論が「移動する」であれば、その時は迷うことなく行動しましょう。
関連する読書メモ
まだありません。。。
気になった言葉
後日調査したらリンクを追加予定です。
- 定住
- ノマド
- コンフォートゾーン
ひとこと
大変面白く、ハッとさせられ、自分も「移動」してみたくなるような本です。
ただ、同時に大変主語が大きい本でもあります。
距離感には気を付けましょう。読後の高揚感で妄信状態になっていないか自己診断し、必ず「移動」は自身の意志を持って行いましょう。
最後に、若干批判的な書き方もしましたが、いつもと違った刺激を得られる面白い本でした。
