最近「マーケティング」の本を集めています。たしか本書で3冊目のはずです。まだまだこれから積み上げていきたいです。
さて、本書はマーケティング本の古典です。日本語版の初版発行が1994年ということで、時代は大きく動いてはいるものの、現在でも絶版にならず読み継がれています。
ということは「マーケティングの普遍の原理」的なものを本書が持っているということではないでしょうか?
ブログの運営にも知識を生かすことができるのでは?思い、本書を読んでみます。
それでは、『マーケティング22の法則』を読んで、30年以上語り継がれるマーケティングの法則について考えてみます。
私的要点
- 1
マーケティングとは知覚をめぐる戦いであるということ
- 2
「一番手」になることが最重要である。それが無理なら、一番手に対するカウンター的なビジネスを方法を考える
- 3
自分の製品の「象徴的な言葉」や「属性」を顧客に覚えてもらえると有利
所感メモ
まず何より、本書はアメリカ人の著者たちが90年代までの知識を使って書いた本であるということを痛感します。
様々なたとえ話を交えて話をしてくれていますが、はっきり申し上げて現代日本在住の日本人である私にはあまりイメージがわきません。(日本車やコンピュータ、現存する会社の話題も複数あるのでそういった部分はまだわかるのですが)
そういった事情もあり、正直なところかなり「私にとっては」抽象レベルの高い本という認識となってしまいました。
「知覚の戦い」
不満を書き連ねてしまいましたが、学べたことも大きいです。
「マーケティングとは知覚の戦いである」ということ。これは本書の至る所で言及されています。まさに本書の主題、ある意味では「マーケティングの原則」なのかもしれません。
一か所、私が一番印象に残った文章で書かれている記述を引用してみます。
マーケティングとは、ある種の心理戦争である。すなわち、知覚をめぐる戦いで合って、商品やサービスをめぐる戦いではないのだ。
『マーケティング22の法則』P.135より引用
今まで明文化されている状態でこういった表現に出会ったことはありませんでしたが、考えてみれば「顧客」が人間である以上当然のことかもしれません。
- 通販=とりあえずAmazon
- レビュー多いからこれにするか
- このメーカーの製品は品質良い気がする
こういったものも結局は人間の「知覚」「感情」に由来する動きということですね。人間が何かを買うときの意思決定に感情が必ず入り込む以上、
- どれだけ高性能でも
- どれだけ品質が良くても
- どれだけマーケティング戦略を練っても
結局は顧客の知覚に入り込むことが出来なければ売れないということでしょう。
私は漠然と「マーケティング」という言葉に、心理学や統計といった言葉を関連付けて考えてしまいます。これは、「知覚」というつかみどころのないものに対するアプローチに困った結果、何らかの傾向や法則を見出すために別分野の力を取り入れた、一種のイノベーションの結果だったのかもしれません。
そのため、この原則を念頭に置いて今後もマーケティング本を読んでみたいと思います。
一番手になる
本書で上げられる22の法則の内、一番最初に紹介されるのが「一番手の法則」でした。
これは何かのビジネスを考える場合には誰もが最初に思いつく内容ではないでしょうか?「今なら自分が一番手では?」と。
本書の構成としても、「一番手の法則」を前提として書かれている法則がいくつかありました。
- 第2章 カテゴリーの法則
- 第9章 対立の法則
- 第13章 犠牲の法則
- 第16章 一撃の法則
このあたりがそうだと思います。
これらは「一番手に慣れないなら~」「一番手を奪うなら~」というような文脈の法則となりますが、それだけ一番手を取り損なうことの損失が大きいということを物語っているのだと思います。
個人的にはこれも本書で言う「法則」を超えた「原則」と言って良い内容ではないかと思いました。
この内容をどう生かすか
本書は30年以上刷られ続けているマーケティングの古典であり、現代にも通ずる教えを学び取ることができる、ということは正しいでしょう。
しかし、本書1冊だけを読んで何かしら行動を変えようというのはなかなか難しいのではないかとも思います。
その前提は踏まえつつ、本書の内容を実践に落とし込むとしたら、
これらになるかと思います。
何度も書いている通り、私はこれからもマーケティング関連の本を何冊か読んでいく予定です。
そのため、本書を入門用の1冊として捉え、これを起点にして読書をしてみたいと思います。
関連する読書メモ
まだありません。。。
気になった言葉
後日調査したらリンクを追加予定です。
- ハロー効果
- ピーターの法則
ひとこと
所感メモにも来ましたが、現代日本に暮らす我々にはイメージがわきづらい部分も多いと思います。
しかし、「マーケティング=知覚の戦い」という前提条件や、後続のマーケティング本に連なるであろう概念も複数出てきています。
数学的な内容や、怪しい心理学的な話は出てきませんので、そういった内容に抵抗感を感じる方も、本書であれば文学的に読み切ることができるかもしれません。
