その山を見上げて

読書と思考を積み上げていきます。

『続ける思考』──「習慣化」の先、積み上げて見えてくるモノ?

ブログを続けていくうえで「継続」について考えることが増え、その過程で本書を読みました。

本書では「継続が趣味」という著者の考えが展開されています。

ここでは、『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』を読んで、目に留まった要素を整理してみます。

書籍情報
『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』の書影
『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』
著者
井上新八
訳者
-
出版社
Discover
発行日
2023年11月25日
※書影は出版社公式サイトより引用
目次

この本について

どのような本か

ジャンル

自己啓発、習慣化

テーマ

「続ける事が趣味」という著者が、「続ける」ことで得られたもの、「続ける」事の意味を考える

どんな人に向いているか

  • ○○という立場の人にはヒントが多い

注目した要素

  1. 1

    「習慣化」による定着
    小さく始める、他の行動とセットにするなど

  2. 2

    続けた先に見えるものがある
    大きなことを成し遂げられる、趣味になる、やりたいことが見つかる

  3. 3

    「記録する」ことがきっかけになる
    記録の積み上げによって自分の価値観や、新しい視点に気づく

所感メモ

本書を選んだ理由

もともと「習慣化」に関する本は何冊か読んでおり、その延長として手に取りました。

また、冒頭でも書いた通り、最近は特に「継続」について考える機会た多く、本書はタイトルからして「続ける」ことを取り上げている本であることがうかがえるため、興味を持ったことも要因の一つです。

「続ける」に注目する本

本書は「続けること」を中心に書かれている本です。

「習慣化」の本は世界に数ありますが、そこから一歩進んで「続ける」まで取り上げている本は少ないように思いました。

本書の骨格としては

  1. 小さく始める
  2. 仕組み化で定着
  3. とにかく続ける
  4. 続ける事で見えてくるものがある
  5. また続ける

超大雑把に書くとこのようになっていました。

特に個人的に面白かったところをいくつか残しておきます。

 まず「続ける」ことを考えるときに、ひとつの考え方を提案したいと思う。

 それは「正しい努力」をやめてみようということ。

(中略)

 ただ「成果」を先に求めてしまうと、そのことだけがすべてになってしまう。

 はじめた瞬間からそれは「修練」や「修行」になってしまう。

 いきなりつらく感じないか?

『続ける思考』P44-45より引用

これは何となく私も同意できるように思います。

当然最初から最高効率で正しい方向に一直線に進んでいけるのであればそれが最善ではあるのだと思います。

ただ、何かを始めたばかりの人は、新しい習慣に「ただ着手する」だけで莫大な負荷を感じる場合も多いのではないでしょうか。

というか、大半の人が感じると思います。(感じますよね?)

それに加えて

  • 正しい方向の策定
  • 行動を逐次評価
  • 正しい方向に改善

こういった作業まで手を出してしまうと絶対に続かなくなってしまうでしょう。

永遠に「正しさ」を捨てろというわけではありません。ただ最初、少なくとも「ただ着手する」ことに負荷を感じなくなるまでは、ある程度軽く進めていいのではないかと思いました。

面白かった内容をもう1点、引用してみます。

 記録をつけ始めたことで変化が起きた。

 毎日機械的に食べていた納豆が、記録を通して「楽しむもの」に変わった。

 記録として書いているポイントは

 ・何個入りか

 ・豆の形状

 ・どんな付属品があるか

 ・粘り気や匂い、そして味の特徴

 まず豆だけを食べて、その後タレを入れて混ぜて食べる。それを記録することでパッケージや入っているタレなどを観察する癖がついた。

 記録することで観察力が高まる。

『続ける思考』P229より引用

これはとても面白いですね。

日常の1コマでも継続的に記録を積み上げていくことで観察力を身に着けるための立派な習慣として機能するようになっている。

一度こういった「目の付け所」が分かってしまうと、きっと他の内容・他の分野でも同様な観察力を発揮できるのではないでしょうか?

大げさかもしれませんが、「本質を見極める」というのはこういうことから発展していって身につく能力ではないのかと思います。

そもそもジャーナリスト( Journalist)は”Journal”すなわち”日記”を書く人の事を指しています。

ある意味この「記録すること」の意味は”ジャーナリスト的感性を身に着けよう”でもあるのかもしれません。

”共感”されるのはこういう本

私は本書にとても”共感”するというか、”親近感”を持つというか、とても好意的に捉えていることに気づきました。

それは、著者が自分の飾らないエピソードを展開してくれるからではないかと思います。

  • 漫画の事
  • ゲームの事
  • 納豆の事

等々、なかなか自己啓発本ではお目にかかることのない内容が登場します。

悪く言うつもりはありませんが、変に高圧的というか「じゃあお前はどうなんだ?」と言いたくなるような書き方の本も存在しますよね。

もちろん、気持ちはとてもよくわかるのですが、結局のところ共感を得られるというか時代に合っているのはこういった「その人の人生ならでは」が見られる内容なのだと思いました。

発展を考える

ブログやってみてよかった?

本書から私が拾った内容

  • 続けた先に見えるもの
  • 記録をすること

このブログはこの両方に届く要素を持っている気がします。

大層なことは書いていないですが、読書をして気になった内容を記録し続けているわけですので。

まだ初めて2か月も経っていない中で偉そうなことは言えませんが、もう少し「続けて」みようかなとあらためて思いました。

まずは1年後に「ブログやってみてよかった」と言えるように続けてみます。

関連する読書メモ

・『習慣の力』

習慣を身に着けるための内容もありますが、人間の「習慣」の性質への理解を深められるような内容が多いです。ブログの記事では取り上げていませんが、「キーストーンハビット」のような本書とも関連しそうな内容も登場します。

bookandthink.com

・『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』

「習慣化」の教科書のような本です。本書でも使用されている「小さく始める」「ほかの行動とセットにする」という様な方法は本書でも取り上げられています。また、1日1%の改善を積み上げることで、1年後には37倍の成果になるという主張は有名ですね。

bookandthink.com

気になった言葉

後日調査したらリンクを追加予定です。

  • 継続

ひとこと

「毎日続けることでいつか大きな成果につながる」

「最初は正しさよりも、まず続けてみよう」

という様な、何かに挑戦する人が「誰かに言って欲しい言葉」を言ってくれる本だと思いました。

私もこのブログを書き始めてまだ2か月ということで、常に不安が付きまとっています。初期のころにこの本を読んでいたら、また何か違ったのかな?もっと負荷が少なく感じていたのかな?と考えたりしました。

習慣化の本はたくさんありますが、「続けた先に何があったか」という視点を中心とした本は他に余り無い個性であるような気がしました。