今まで「地球」に関する本を続けて読んでいましたので、今回は「宇宙」についての本をを読んでみました。
本書では、系外惑星の発見の歴史やその調査を通じて、地球と同じように生命の兆候のある惑星を探す研究について解説されています。
今回は『地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学』を読んで、目に留まった要素を残しておきます。

- 著者
- 成田憲保
- 訳者
- -
- 出版社
- 講談社(ブルーバックス)
- 発行日
- 2020年03月18日
この本について
どのような本か
ジャンル
宇宙、自然科学
テーマ
系外惑星の調査を通じて「地球は特別な惑星か」を考える
どんな人に向いているか
- 地球外生命の調査に興味のある人
- 系外惑星の調査について知りたい人
注目した要素
- 1
「地球が特別な惑星か?」
「ハビタブルプラネットである」という意味ではNO、「生命が存在する」という意味ではまだ答えが出せていない - 2
ハビタブルプラネット
主星からの距離がちょうどよく、表面に液体の水を保持できるような軌道にある惑星。ただし、実際に表面に水が存在するかとは別の問題。 - 3
アストロバイオロジー
宇宙における生命について研究する学問分野。太陽系の生命探査、地球上の限界環境の生物、地球の生命の起源、生命の定義など
所感メモ
本書を選んだ理由
今までは地球についての本を読んでいたので、たまには「宇宙」にも目を向けてみようと思い本書を読みました。
それから表紙のデザインが綺麗だったので本書を選びました。
地球は特別な惑星か?
本書のタイトルであるこちらの問いに関してですが
- ハビタブルプラネットであるという意味では「特別ではない」
- 生命が存在するという意味では「調査中」
という内容となっており、現状のまとめとしては、どちらかというと「特別ではない」によっているように読み取れました。
地球外生命体についてはもし発見されていれば大きなニュースになっていると思われますので、現状そういったものがない以上まだ見つかっていない調査中であることでしょう。
そして、「ハビタブルゾーン」と「ハビタブルプラネット」という言葉について
惑星が生命を育むために満たさなければならない最低条件は、液体の水が存在することだと考えられています。これは、地球上のあらゆる生命が、一生のどこかで必ず液体の水を必要とするためです。
そこで天文学者は、主星からの距離がちょうどよく、液体の水が表面に存在できるような領域をハビタブルゾーンと呼んでいます。イメージとしては、この領域より主星に近いと灼熱の惑星になってしまい、逆に遠いと凍りついた惑星になってしまうということです。液体の水の存在においては、惑星が主星から近すぎず遠すぎず、ちょうどいい距離にあることが重要なのです。
(中略)
本書では、ハビタブルゾーンの中にある岩石惑星をハビタブルプラネットと呼びます。ここで注意してほしいのは、ハビタブルプラネットはハビタブルゾーンに入っているというだけで、実際に液体の水があるかどうかは無関係ということです。液体の水の有無は、観測によって調べてみないとわかりません。
『地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学』P.128-129より引用
「液体の水が存在できること」というのが、生命の痕跡を探すうえでとても重要視されているようです。
というより、そういった条件で絞り込んでいかないと探すための手がかりがないということなのかもしれません。
- ハビタブルゾーンに存在する惑星である
- 岩石惑星である
- 液体の水が存在する
が”地球と同様の”生命が存在できる最低条件だと覚えておいてもいいのかもしれないと思います。
生命の兆候を調べる
続いてはその惑星に”生命の兆候が存在するか”を調べる方法についての内容です。
本書で挙げられている生命の兆候は
- メタンが大気中に存在する(メタン菌がいるなら)
- 酸素が大気中に存在する(酸素発生型光合成生物がいるなら)
- オゾンが存在する(オゾンは紫外線と酸素分子から発生)
他にも、クロロフィルという地球上の酸素発生型光合成生物がもつ色素は、近赤外光の反射率が上がるレッドエッジと呼ばれる反射特性があり、惑星表面の観察によって調べることもできるようです。
また、このように宇宙における生命について研究する分野をアストロバイオロジーというそうです。
アストロバイオロジーは、宇宙における生命をキーワードとした新しい学問分野です。その対象は幅広く、系外惑星における生命探査だけではなく、太陽系天体の生命探査、地球上の極限環境(極域や深海、地殻内など)に生息する生物、地球における生命の起源、生命の定義など、様々なトピックがあります。これは、アストロバイオロジーへの入り口がいくつも存在することを意味しています。
『地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学』P.239より引用
これは面白いと思いました。
結局のところ、宇宙の生命を探すにしても我々は地球上の様々な生物を参考にして対象を絞り込むしかないわけですので、地球の極限環境での生命の調査によってさまざまな生命の形を調べて、地球外の生命を探す足掛かりにするということでしょう。
地球の極限環境の生命については少し興味が湧きましたので、機会があれば少し調べてみたいと思います。
発展を考える
宇宙について知りたいが
引き続き宇宙について調べてみたいとは思いますが、どこから手を付けていこうかと考えています。
今回読んだのは系外惑星の研究や地球外の生命についての内容を取り扱った本でしたが、正直今読む内容ではなかったかもしれないと思いました。
今までは地球についての本を読んでいましたが、関心があったのは「地球の仕組み」のようなものだったこともあり、惑星や地球外生命はまだ自分の中で「いきなり正反対に飛んでいった」ような感覚になっていたかもしれません。
とはいえ、宇宙についても少しずつ調べていきたいので、まずは地球の周辺から外に向かっていくような方針を取りたいと思います。
まずは太陽系や天体望遠鏡、極限環境の生命についてでも調べてみようかと思います。
関連する読書メモ
・『水の惑星「地球」』
地球について「水」の観点から解説された本です。ハビタブルゾーンの話なども登場していました。実際、地球外生命の研究でもハビタブルプラネット(液体の水が存在できる星)が重要視されていることからも「水」という観点は重要だと思いました。
気になった言葉
後日調査したらリンクを追加予定です。
- 太陽系
ひとこと
結局のところ「地球は特別な惑星か?」の答えは「まだ調査中」であり、研究過程や今後の展望について解説された本でした。
そして先程も少し書きましたが、生命にとっての水が改めて重要な存在だとされていることを認識しました。引き続き水シリーズも調べていきます。